Plamo 8.2 をリリースしました。
本来は去年のこの時期に出すべきバージョンだったものの, 諸般の事情でタイミングが合わず,約 2 年ぶりの公式リリースとなります.
もっとも,最近では get_pkginfo で随時最新パッケージを入手できるため,「公式リリース」といってもローリングリリースの一区切り,くらいの意味しかなく,特に目新しい変更があるわけではないことはご承知ください.
以下,添付の README よりの引用です.
○Plamo-8.2 について(2025/04/25)
たいてい年に一度は公式版を出してたものの,昨年はあれこれ忙しくて時期を逸っしてしまい,
ずるずると日付け入りのテスト版でしのいできたものの,さすがにそろそろケリを
付けた方がいいかと思い,正式版をリリースすることにしました.
もっとも「正式版」と言っても,各パッケージはローリングリリースで随時更新しているので,
従来からお使いの方はそのまま get_pkginfo 等でパッケージを更新し続けられます.
「正式版」の意味は,年に一度くらい iso イメージを更新しておかないと,
新規インストールした後のパッケージの更新が面倒になるから,程度の意味です.
主要なパッケージのバージョンは以下の通りです.
kernel : linux-6.12.21(Nvidia ドライバは 570.133.07)
GCC : 14.2.0
LLVM : 19.1.0
Mesa3d : 25.0.4
Xfce : 4.20
LXqt : 2.1
Mate : 1.28
FireFox : 137.0.2
ffmpeg : 7.1.1
texlive : 20240313
LibreOffice : 24.8.6
容量増加の結果,DVD用のisoイメージは3枚組みで以下のような構成になっています.
・1枚目(dvd_01.iso)
インストーラ,plamo/00_base ~ 07_multimedia, 09_printings,l 10_xfce, 11_lxat
・2枚目(dvd_02.iso)
plamo/08_daemons, 12_mate, 14_libreoffice, 15_kernelsrc, 16_virtualization
・3枚目(dvd_03.iso)
plamo/13_tex
USBイメージ(usb.iso)も12GBくらいになっているのでご注意ください.
今回,新な試みとして,インストール時には不要なネットワーク関連のツールや
インストールには直接関係しなさそうな firmware を削除し,
インストーラをシェイプアップしてみました.
そのため,従来は対応していたハードウェアが(firmwareの不足で)使えなくなっている
可能性があります.そのような状況に遭遇されましたら,ご報告いただければ助かります.
また今回から,VFAT形式のUSBメモリから起動するためのツール(Plamo8_USBboot_img.zip)を
作ってみました.このzipファイルに含まれているEFI, boot, grub の3ディレクトリを
USBメモリにコピーすれば,UEFI経由でUSBメモリから起動することができます.
こちらの環境にはネットワーク用のツールやlinux-firmware一式を含めているので,
レスキューシステムとして使ったり,上記インストーラでは(firmwareが無くて)使えない
ハードウェアに対応しているかも知れません.この環境にもインストール用のツール一式は
揃えているので,インストーラとして利用することも可能です.